落花生 千葉八街産専門店 下田園
漱石とピーナツ2
漱石の話しついでに余分な連想を書かせてください。
落花生にはまったく関係ないので、読み飛ばしてくださってかまいません。
普段はほとんどマンガをよむこともないのですが、先日、ひょんなきっかけで、
サザエさんの作者の長谷川町子さんのマンガ風自伝エッセー「サザエさん 打ち明けばなし」を読んでいたら、
二人の人物を思い浮かべました。
漱石と向田邦子です。
この三人、なんとなく似てます。書く作品は、ユーモアとその反対に、深い人間洞察と諦観を感じます。
(大げさか) 人情の機微の光と影、明暗のはっきりした印象が残ります。
その上、具体的な共通点。
長谷川町子と漱石は、始終口に食べ物を含み、その末、胃を悪くして医者に掛かります。
また、長谷川町子と向田邦子は、家庭環境にどことなく共通点があります。
短気な父に、女系家族。映画やお芝居が好きで、書き物がすき。
合理的でいて、情が深く、ユーモアのセンスに敏感。
活躍した時代も重なります。
それから向田邦子の一番好きな小説は、漱石の「猫」。
自分の好きな三人がリンクするサイクルを、勝手にでっち上げました。
たぶんサザエさんのアニメの印象からは、長谷川町子さんの創作や生活に対する姿勢みたいなものは、あまり伝わらないと思いますが、
「サザエさんうちあけばなし」は、随筆としてもマンガとしてもすばらしい自伝だと思います。
過剰なまでの行動力を持つ、母堂を中心に女四人が、昭和を駆け抜ける痛快なドラマでもあり、
本人の意外な素顔も見えてきます。オススメします。
戦後の日本は、手塚治虫をはじめとする綺羅星のごとく現れた、少年少女向けのマンガ作家たちが大活躍した時代でありました。
その傍流ではあるかもしれませんが、四コマまんがという小さな、むしろ大人向けの、さりげない、
今となってはあまり目を向けられないようなジャンルも大変充実していたことを思い出しました。
生活に根ざした新聞マンガ、その代表作家の長谷川町子さんもまた、偉大な天才作家ということを改めて、思い知らされたのです。
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